ホタルが光りながら飛ぶ様は、誰しも心を奪われる。その美しい情景を撮影した写真は多い。ここに掲載したホタル写真は、構図や露出等を含めた撮影テクニックも未熟であるし、美的構成という観点から、ホタルの光の数が物足りない。こんなご指摘もいただく。確かにそうである。川面に乱舞する数千、数万の光りのページェントは、すばらしいものである。1つの芸術的作品として見るならば、私のホタル撮影の技術も出来上がったホタル写真も決して美しいとは言い難いかも知れない。しかし、これらはすべて合成写真や加工写真ではなく、連続した長時間露光で捉えた東京都内で自然発生するホタル写真であることを評価していただきたい。自然のほとんどない東京と思われがちだが、まだホタルの舞う風景がある。私は、これらホタルの生息地を保全するとともに、そのホタル舞う風景を毎年記録として残すことを使命と考えている。ぜひ、健気に生きる彼らと、その背後にある自然環境を見ていただきたい。これが、「東京にそだつホタル」なのである。
ここに掲載したホタルの写真の内、フィルムで撮影したものは Nikon COOLSCAN V ED でスキャニングした。また、デジタルを含めた全ての写真において、CGのはめ込みや合成、レタッチ等は一切行っていない。
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