富士と星回し

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皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もまた、様々な昆虫や自然風景を撮影し、掲載致しますので、どうぞ、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

 私の毎年恒例となっている年始の縁起かつぎ「初富士」。元旦ではなく、1月4日未明に極大になる「しぶんぎ座流星群」と富士を撮ろうと計画した。当日は、月明かりがまったくなく、ここ数年では最高の観測条件が整うという。昨年12月14日に「ふたご座流星群と富士」が叶わなかったので、今回は楽しみにしていたのだが、天気予報によれば曇り。仕方なく前日の3日未明に出かけてみた。
 現地に午前1時に到着。アングルを決めて極大になるまで車内で待機するが、富士山麓の天候は変わりやすく、快晴だった空に雲が広がり、富士にも雲がかかる。2時間ほど、星も富士も見えない状況が続く。その後晴れ間が広がり、何とか撮影可能な状況になるが、肝心の流星群はまったく見えない。結局、「しぶんぎ座流星群と富士」のコラボレーションは叶わなかった。

 流星群がだめなら、「星回し」。今回は、撮れない場合のことも考えて撮影場所を選定した。北の空の星は、北極星を中心に周って見えるため、長時間露光することにより軌跡が弧を描いて写るのである。レンズは、EF17-35mm f/2.8L USMを使用。焦点距離は、星空を広く捉えるために17mmを選択。デジタルカメラではノイズが出てしまうため、70秒露光の13カットを後で重ね合わせるという手法を用いた。ただし、途中の3カットに道路を走る車のライトが異常なまでに明るく写ってしまった。
 この絵に、いくつもの流星群を槍のように写すことが当初の狙いであったが、仕方がない。「星回し」の写真も今回が初挑戦であり、多くの課題が残る。「星回し」は近いうちにまたどこかで、「流星群と富士」は2015年12月の「ふたご座流星群」で再挑戦したい。

 この場を5時に撤退し帰路に就く。帰りの途中に山梨県の忍野村へ立寄り、朝日に染まる富士を仰ぐ。日の出の方面に厚い雲が掛かっていたため、 2011年1月3日に撮影した紅富士のようには染まらなかった。この富士は、10分後には雲に隠れて、その後一切見ることは出来なかった。

IMG_3312.jpg

富士山と星空
Canon 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F2.8 70秒×13カット多重 ISO 500(撮影地:静岡県富士宮市 2014.1.3 4:08~)

IMG_3313.jpg

紅富士
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.5秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:山梨県南都留郡忍野村 2014.1.3 6:51)

コメント(4)

明けましておめでとうございます。
富士山と星回しされた夜空の光景は幻想的ですね。
でも万全を期して準備なされたのに車の光が入って
しまって、がっかりなさったことと思いますが
十分素敵なお写真でこのような写真を撮ったことがない
私にとって見入ってしまいました。
富士山の周辺のお天気は変わりやすくて
撮影者泣かせですね。
又挑戦なさって良いお写真を見せて頂くのを
楽しみにしたます。
今年も素晴らしい作品を見せて下さるよう
お願いいたします。

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
「星回し」が良い具合に撮れていますね。
「流星群と富士」は来年の12月ですか。
ずいぶん先のことなんですね。

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