三ツ峠より富士

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皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もまた、様々な昆虫や自然風景を撮影し、掲載致しますので、どうぞ、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

 さて新年最初は、毎年、富士山の写真掲載と決めている。本来は、新年最初の撮影としたかったが、諸条件から2012年の大みそかに撮影したものを掲載する。
 場所は、色々と悩んだ末に「三ツ峠(みつとうげ)」に決めた。三ツ峠は、山梨県都留市、西桂町、富士河口湖町の境界にある開運山、御巣鷹山、木無山の3つの頂上の総称であるが、最高峰である開運山(標高1,785m)を指すこともある。三ツ峠は、富士山を一番美しく見ることができる山として知られ、一度、訪れてみたい場所であった。また、2013年が運の開ける年であるように願う意味もあった。

 12月30日、朝から降り続いていた雨も小降りになった20時に自宅を出発。予報では、夜半から晴れの予報だ。雨の翌日が晴れならば、雲海が広がるはずである。三ツ峠は「霧氷林と富士」も有名であるが、今回は気温が高いので「朝焼けの雲海と富士」が目標である。
 三ツ峠登山口の駐車場に22時に到着し就寝。翌日の4時。防寒具を身につけ、いざ出発。いくつかあるコースの中でも三ツ峠までおよそ2.5km、標高差は550mと比較的お手軽なコースではあるものの、5分ほど歩くと登山道はすべて氷で覆われており、トレッキング・シューズにアイゼンを付けて登る。当然、まだ真っ暗な登山道であるから、ヘッドランプ、更には懐中電灯で照らしながら登るが、たった一人は、かなり心細い。厳冬の上高地入りよりもハードであった。
 2時間かかって、ようやく絶景ポイントに到着。額には汗がにじんでいた。しかしながら、目の前の富士の偉容に心打たれ、疲れも忘れる。あいにく、想像していた眼下の雲海はなく、東の方向、つまり日の出の方向に雲海が広がっており、目的であった「朝焼けの雲海と富士」というカットは撮影できなかったが、ここまで登ってこなければ見ることができない富士。それを撮れただけでも幸運と思う。名古屋方面から来られたのに、アイゼンを持っていないために登ることすらできなかった方もいるのだ。
 さすがに、じっと立ったままでは寒い。2時間ほど撮影し下山。帰路は1時間であった。降りてから気が付いたのだが、富士山の撮影に夢中になり、絶景ポイントから眼と鼻の先にある開運山の山頂で手を合わせるのを忘れてしまった。さて、2013年、運が開けるであろうか? いや、神頼みよりも、自分の力で切り開いて行こう。

IMG_2963.jpg

富士山(三ツ峠より)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100 -2EV(撮影地:山梨県南都留郡富士河口湖 2012.12.31 7:41)

IMG_2962.jpg

富士山(三ツ峠より)
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F11 1/25秒 ISO 100(撮影地:山梨県南都留郡富士河口湖 2012.12.31 7:47)

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コメント(8)

明けましておめでとうございます。
昨年は素晴らしい写真をたくさん見せていただきまして有り難うございました。
ホタルさんのセンスとバイタリティに感服しています。
今年も芸術的な作品を期待しています。
どうど宜しくお願い致します。
体調管理と安全運転にどうぞお気を付け下さい。

あけましておめでとうございます。
富士山の写真、素晴らしいですね。
特に2枚目は、朝焼けに富士山が映えてとても美しい。
今月、石垣島に行こうと思っています。
今年もよろしくお願いします。

ホタルさん、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます~。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

やはりお正月といえば、富士山ですね。
ご苦労の甲斐あって、とても素晴らしいですね。
バイタリティに感服いたします。
きっと今年の運は開けていることでしょう。

新年おめでとうございます。
今年最初のお写真が美しい富士山。
氷った山道を時間をかけて登られて
こんなに素晴らしい富士山をお撮りになることが
出来て本当に良かったですね。
裾野まで綺麗に見える富士山、
朝焼けを背景にした富士山を見せて頂いて感激しました。
家庭の主婦ではなかなか行かれない所、時間に
撮っていらっしゃるので
今年も素晴らしいお写真を楽しみにしています。
この冬は寒さも厳しく雪深いのでどうぞくれぐれも
安全に気を付けられてお出かけください。

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