有明の月

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 折角の三連休であったが、不覚にも風邪をひいてしまった。熱はなく寝込むほどではないが、止まらぬ咳に体力と気力を奪われ、結局、3日とも自宅で休養することになってしまった。本業の仕事が優先だから、休日の内に直さなければならない。無理して長引かせては大勢に迷惑をかけてしまう。しかし、ためらうことなく3日も休養に決めるほど体調が優れない風邪は何年ぶりであろうか。ここ5~6年では記憶が無い。

 そんな訳で、今回は2011年2月に撮影した「北アルプスに沈む満月」をトリミングして再掲載した。
  撮影した朝は、ちょうど「十六夜」(いざよい)の翌日。こうして夜が明けかけても、空に残っている月を「有明の月」と呼ぶらしい。
 月が沈む前に太陽が出てしまうと、月が霞んで見えにくくなるが、この時の日の出時刻は、およそ5分後。青白い北アルプスと赤く染まる「有明の月」がとても美しかったのを今でも覚えている。これがとがった槍ヶ岳に刺さるように沈んでいく写真ならば、「芸術的」といえるだろう。今のところ、その瞬間を狙う計画はないが、綿密な計算と場所の選定、更には天候も味方につけなくてはならないから、十数年に1度撮れるか撮れないかという風景かも知れない。
 世の中には、そんな瞬間を綺麗に撮っている方々がいる。その執念、根気、気合を見習わなければならない。今週末は、大自然の中へ出掛けて行こう。

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北アルプスに沈む満月
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19 6:25)

コメント(4)

こんにちは。
これはとても幻想的な写真ですね。素晴らしいです。
ところで、お風邪を召されましたか。どうぞお大事になさって下さい。

こんばんは。
3連休だったのに体調を崩されて撮影にいらっしゃれず、
残念でいらっしゃいましたね。
でも、寒さが続いているので無理をなさらないで休養なさることも大事だと思います。
休養なさっている間、きっと写真の整理や次の撮影へ構想を練っていらしたのではないかと思っております。
白い山がつらなく北アルプスと大きな満月、このような風景を
撮るのはとても難しそうですね。
今週末はお天気大丈夫そうなので暖かくしてお出かけください。

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