ヒオドシチョウ

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 ヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas)は、タテハチョウ科のチョウで、6月に羽化しそのまま冬を越して翌年の5月頃まで生きる長命なチョウだが、7月頃から翌春までその姿を見ることはほとんどない。詳しい生態は分かっていないが、低地で発生したヒオドシチョウは、発生後、しばらくすると標高の高いところに移動して夏眠・冬眠して降りてくるからだと言われている。同じような生態をもつチョウに同属(タテハチョウ属)の キベリタテハ(Nymphalis antiopa )がいる。
 昨年5月に撮影したヒオドシチョウ(越冬個体)は、長期間生き延びたために翅がボロボロであったが、今回、ようやく羽化して間もないヒオドシチョウを撮ることができた。越冬後のそれとは、まるで別の種類のようだ。この時期しか出会えない美しいヒオドシチョウは、環境省カテゴリにはないが、撮影した埼玉県では、都道府県のRDBで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

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ヒオドシチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F7.1 1/320秒 ISO 800 +1/3EV(撮影地:埼玉県川越市 2013.06.02)

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ヒオドシチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F7.1 1/250秒 ISO 400 +1/3EV(撮影地:埼玉県川越市 2013.06.02)

IMG_3089.jpg

ヒオドシチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F7.1 1/250秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:埼玉県川越市 2013.06.02)

IMG_3090.jpg

ヒオドシチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F7.1 1/320秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:埼玉県川越市 2013.06.02)

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コメント(4)

こんばんは~。
なかなかイライラさせてくれましたね、この蝶は(笑)
もう少し正面から大きく撮りたかったですが、
あそこまで敏感とは、なかなかの強者でした。
お目当てのトンボは残念でしたが、
でもこのチョウのお陰で空振りにならずに済んで、よかったですね。

こんにちは。
精力的に動かれて、着々と成果が上がっていますね。
珍しい蝶なんですね。

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