ヒメボタル幼虫の孵化

| コメント(0)

 観察のために飼育しているヒメボタルの孵化が始まった。ホタルの研究や観察は、生息地で行うのが基本だが、こうした卵の成長過程や孵化は、飼育して初めて分かることが多い。というより、飼育しなければ分からない。
 3頭のヒメボタルのメスが産卵したが、うち1頭の卵は無精卵で、残り2頭分(AとBとする)の卵が孵化した。Aは6/6に産卵、21日目に Bは6/10に産卵、19日目に孵化。積算温度は、どちらも約435度日であった。
 ゲンジボタルの場合は、卵がだんだんと黒くなるので(卵の中の幼虫が見える)孵化が間近であるかどうかが分かるが。ヒメボタルの場合は、最初から最後まで卵はレモン色のままである。孵化した幼虫(およそ1.4mm)を見て分かったが、幼虫には模様がなく、レモン色であるためだ。孵化して2日ほどすると、少し茶色に色づいてくる。

 興味深いことがある。AもBも、それぞれ同日に孵化したが、3つ孵化しない卵がある。4日経過しても変化がない。発光しているので死んではいない。
 クロマドボタルでは、産卵後一カ月で孵化するものと、秋になってから孵化するものが混在しているという。ヒメボタルの場合も、十分考えられる。今後、慎重に観察を続けたいと思う。

IMG_1699.jpg

孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1.6秒 ISO 3200 (2011.6.29)

IMG_1700.jpg

孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/15秒 ISO 3200 (2011.6.29)

IMG_1701.jpg

孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/10秒 ISO 3200 (2011.6.29)

IMG_1702.jpg

孵化したヒメボタルの幼虫
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
EXTENSION TUBE EF25II 絞り優先AE F14 1/10秒 ISO 3200 (2011.6.29)

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

アーカイブ

アイテム

  • IMG_3415.jpg
  • IMG_3414.jpg
  • IMG_3413.jpg
  • IMG_3412.jpg
  • IMG_3410.jpg
  • IMG_3409.jpg
  • IMG_3408.jpg
  • IMG_3407.jpg
  • IMG_3406.jpg
Creative Commons License
このブログはクリエイティブ・コモンズでライセンスされています。

自然を愛し、自然をたいせつにする写真家です。
自然を愛する写真家
自然を愛する写真家バッジ

にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村

チャレンジ25キャンペーン
チャレンジ25宣言

写真表示

  1. 掲載写真は、クリックしますと全て拡大表示されます。
  2. ただし、HP容量の関係上、古い記事で写真が綺麗でないものは、写真が×マークになっており表示されません。
  3. 写真の著作権は古河義仁に帰属します。詳しくは「写真映像の貸出使用について」をご覧下さい。

写真の理念と昆虫リスト

  • 購読する(Atom) atom
  • 購読する(RSS 1.0) rss
  • 購読する(RSS 2.0) rss